- 宅建を受験予定だが、模試を受けるタイミングがわからない
- できれば宅建模試の受験にお金をかけたくない
- 最新の試験範囲に対応した宅建模試を探している
このように思うことはありませんか?
宅建試験は毎年少しずつ改正点があり、最新の出題傾向に合わせた対策が必要です。
私は2023年の宅建試験合格者で、無料模試も活用して試験対策をしました。しかし、直前まで30点台前半と点数が伸び悩み、落ち込むこともありましたが、諦めずに勉強して1回で合格しました。
そこでこの記事では、初受験の方もリベンジの方にも受験をおすすめしたい無料模試4選と合格につながる学習方法を紹介します。
この記事を読めば、無料で受験できる模試がわかり、コストをかけずに効率の良い学習を進められるでしょう。
私の2023年の宅建受験経験も踏まえて紹介しています。宅建の無料模試が気になる方はぜひ最後まで読んでください。
宅建試験に向けて無料模試をおすすめする3つの理由
宅建試験は年に1回の試験で、事前に本番を想定した対策をしていないと、試験日に実力を発揮できないかもしれません。
かつては「過去問の周回が大事」と言われていた宅建試験では、近年では過去問の暗記だけでは太刀打ちできないように試験問題が考えられています。
つまり、勉強方法として過去問だけに頼らないように初見の問題で実力を試せる模試も活用することが、合格には欠かせないといえます。
数ある模試の中でも特に無料模試をおすすめする理由は、以下の3つです。
- 受験費用をかけずに実践的なトレーニングができる
- 学習の進捗状況や弱点を把握しやすい
- 最新の試験範囲に沿った問題に挑戦できる
私は2023年に受験したときに、2つの無料模試を利用して対策しました。
無料模試を利用してよかったと感じたおすすめの理由になるため、この記事を読んで無料模試の受験を検討していただけたら幸いです。
①受験費用をかけずに実践的なトレーニングができる
無料模試では、なんといっても受験料をかけずに、自宅で本番を想定した問題を解けるのが一番のメリットです。
書籍版の模試を利用する場合、1冊1,500円程度費用がかかりますし、予備校主催の有料模試を受けるのも5,000円近い出費が予想されます。
すでに問題集等の参考書、通信講座などにお金をかけている人にとっては、無料で本番さながらのトレーニングができるため、利用しない選択肢はないでしょう。
無料模試でもかかるコストと言えば「問題を解く時間」と「問題を印刷する紙・インク代」ぐらいです。
印刷の手間はあるかもしれませんが、試験時間と同じ2時間確保できれば、自分のスケジュールに合わせて受験できるのも忙しい方にはメリットに感じるでしょう。
最もコストパフォーマンスよく、実践的なトレーニングができる方法と言えるため、この後紹介する無料模試の1つでも受験されることをおすすめします。
②学習の進捗状況や弱点を把握しやすい
無料模試の公開時期は、試験範囲の学習が一通り終わる7月〜9月が多い傾向です。
受験してどの程度得点できるかを知っておくことで、今後の学習の対策が立てやすくなります。
無料模試を受験できる時期が決まっているものもあれば、公開されたらその年の試験が終わるまでいつでも受験できるものもあります。
そのため、無料模試の公開タイミングに焦点を当てて、そこまでに学習を一通り終わらせる目標を立てるのも良い対策方法です。
無料模試で解けなかった問題を把握することで、弱点となる単元に集中して勉強時間を割けるため、メリハリのある学習ができます。
無料模試と全く同じ問題が本番で出題される可能性は極めて低いですが、無料模試の作成者は今年の試験で出題されそうな論点の問題を考えて作問しています。
各論点の理解度チェックのつもりで、積極的に受験を検討してみましょう。
③最新の試験範囲に沿った問題に挑戦できる
宅建試験は、最新の法令に合わせて出題されるため、試験範囲の一部が少しずつ変更されるのが特徴です。
たとえば、2024年度から今まで法令上の制限の範囲で出題されていた宅地造成等規制法が「宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)」に改正されました。
つまり、今までの過去問にはなかった範囲が試験範囲となり、このような改正点は問題として出題されやすい傾向です。
多くの無料模試では、最新の法改正にも対応した試験問題が出題されます。
過去問の周回だけではカバーしきれない最新の問題を解く練習をしておけば、本番の試験で冷静に選択肢の判断ができるようになるかもしれません。
闇雲に片っ端から模試を受験する必要はありませんが、この後の章で紹介する無料模試で自分に合ったものを選んで問題を解くことで、経験値を貯められます。
次の章では、おすすめ宅建無料模試を4つ紹介します。ぜひ受験の参考にしてください。
無料で受験できるおすすめ宅建模試4選
書籍版や予備校の会場模試など、宅建模試は数多くありますが、無料で受験できるものは限られます。
ここでは実績も受験者数も一定数ある、下記の4つの無料模試を紹介します。
- 宅建士0円模擬試験【LEC】
- 宅建 無料模試【スタディング 宅建士講座】
- 宅建フリー模試 Green【宅建吉野塾】
- 宅建みやざき塾オリジナル模試(過去問)【宅建みやざき塾】
今年の本試験に向けて、無料模試の受験をスケジュールに入れてみてはいかがでしょうか。
①宅建士0円模擬試験【LEC】
LECが主催する0円模擬試験は、7月の本試験の約3ヶ月前に受験できる全国規模の無料模試です。
無料会員登録(Myページ登録)をした人であれば、誰でも受験できます。
PDFファイルを印刷しての受験、Web上の画面での受験のどちらも可能ですが、本番に近い環境で問題を解いてみたい方には印刷をおすすめします。
スコアオンライン入力開始可能日 | 2024年7月9日(火) |
初回入力締切日 | 7月24日(水) |
最終入力締切日 | 10月16日(火) |
成績公開日総合成績表・講評 | 7月30日(火) |
7月~10月の試験前まで受験可能ですが、できれば初回入力締切日までに問題を解いてスコアを入力しておくと、試験3ヶ月前の実力と全国規模の順位が同時に把握できます。
私も2023年7月に受験し、点数が20点台で「このままでは合格できない」と弱点分野の学習に火がついたきっかけになりました。
本番の試験に近い難易度だと感じましたし、総合成績表で同じぐらいの点数の人がどのくらいいるか無料で確認できるのはメリットだと思いました。
少しでも宅建学習を進められている方には、7月にぜひ受験いただきたい無料模試です。
②宅建 無料模試【スタディング 宅建士講座】
2024年9月30日(月)までにスタディング 宅建士講座に無料会員登録した人限定で、10月31日までの間、いつでも好きなタイミングで無料模試を受験できます。
ネット上で問題が出題される形式と、PDFを印刷する形式と2種類あり、好きな方法で問題を解くことが可能です。
スタディングの無料会員登録をすると、定期的に割引クーポンがメールで届くため、スタディングの通信講座を割引価格で購入できます。(少なくとも月に1回は割引セールを行っている印象です)
間違えた問題のみを復習する機能もついており、着実に実力を上げたい人にはぜひ受けていただきたい無料模試です。
宅建 無料模試の詳細はこちら
③宅建フリー模試 Green【宅建吉野塾】
毎年、7月10日頃公開される宅建吉野塾の無料模試です。(1回500円の有料模試もあります)
YouTuberでもある吉野先生が作成されていて、解説動画をYouTubeで確認することができます。
私も昨年の受験で9月上旬頃に問題を解いて、30点前後の得点でした。
7月にLECの無料模試を受けて、弱点の対策をしてから受けましたが、LECとは違う観点から出題されており、気づかなかった弱点を勉強するきっかけになります。
今年の法改正、統計問題にもしっかり対応された問題です。
2024年は7月10日に解説動画とともにリリースされました。
下記の宅建吉野塾オンラインストアから入手できます。
その他、無料でダウンロードできる資料もあります。わかりやすい解説資料が欲しい方はぜひチェックしてみてください。
④宅建みやざき塾オリジナル模試(過去問)【宅建みやざき塾】
YouTuberであるみやざき塾の、宮嵜先生が作成されている無料模試です。
- GIFT
- IMPORTANT
- FIRE
- TRAP
の4種類が無料公開されており、オンラインストアから入手できます。
解説動画は用意されていないとのことですが、無料で本番を想定した演習を行いたい場合にはチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
Xのポストによると、2024年は10月2日から順次公開されるようです。
吉野塾と同様、みやざき塾も資料の一部を無料公開しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
宅建無料模試の効果的な活用方法
無料で受験できるおすすめ宅建模試をご紹介してきましたが、いつ受けたらよいのか、模試を受けた後どんな勉強方法を進めればよいのかわからない方もいるかもしれません。
そこで、この章では
- 無料模試の受け方とタイミング
- 間違えた問題の振り返り方
- 苦手分野の特定と対策
について紹介します。
紹介した内容が、これから模試を受けるときの参考になれば幸いです。
無料模試の受け方とタイミング
普段からスキマ時間で問題演習をしている方でも、模試を受けるときにはまとまった時間(試験時間と同じ2時間)が必要になります。
せっかく模試を受けるなら、本番を想定して2時間計って解くことがおすすめです。
時間が足りないか・余るかを模試によって体験しておくことで、本番で慌てずに試験に臨むことができます。
受け方としては、本番で使う予定の筆記用具で、腕時計で時間配分をチェックしながら、参考書などを見ずに問題を解くことが必要です。
宅建は2時間の試験時間中、早く問題が解けても退出できません。
そのため、2時間丸々使うことを考えて、見直しや時間が余ったときの過ごし方もシミュレーションしておくのが良いでしょう。
無料模試を受けるタイミングは「浅くでも一通り試験範囲を学習してから」がおすすめです。
また、複数の模試を日を空けずに受けるよりは、2週間に1回・1ヶ月に1回のように間隔を空けて各模試を本番のつもりで受けるようなスタイルで取り組んでみてください。
私は、本番を想定して模試を解いていたおかげで、落ち着いて問題に対処できました。
一通り学習が済んだ方は、ぜひ時間を確保して無料模試にチャレンジしましょう!
間違えた問題の振り返り方
間違えた問題は、解説を読んで理解できるかどうか、理解できなければその単元を解説した参考書やYouTube動画を確認するのが基本です。
無料模試でも解説のPDFが用意されており、
- 絶対に落としてはいけないAランク
- 合否が分かれるBランク
- 解けなくても仕方ない難問のCランク
のように重要度がランク分けされているものがあります。
この中で重要度Aと重要度Bのランクの問題は、解説を読んで問題が解けるようになるまで復習しておくのがおすすめです。
Cランクで間違えた問題は、解説を読んでわからなければ深追いする必要はありません。
多くの受験生が失点する問題で、難易度調整のために作られた問題だからです。
それよりも解説で「A」「B」ランクになっている知識を固める方が学習効果は高いでしょう。
学習の優先順位を間違えないように注意し、基本の問題を確実に得点していくという姿勢で試験に臨んでください。
苦手分野の特定と対策
1回の模試で苦手分野を判断することは難しいかもしれませんが、何回か模試を受けてみると決まって得点できない分野が出てくると思います。
宅建試験は各試験範囲について、まんべんなく出題されるため、苦手分野を作ってしまうと合格が厳しくなる可能性があるでしょう。
しかし、苦手分野も得意分野も完璧に対策するのは厳しいのが現実です。
そのため、
- 得意分野はCランクまで解けるようにする
- どうしても苦手な分野はAランク全部とBランクの半分ぐらいは解けるようにする
のように自分なりに割り切って対策するのも一つの方法といえます。
暗記が苦手であれば、忘れそうなタイミングでリマインドしてくれる「reminDO」というアプリがおすすめです。
間違えた問題の選択肢と回答を入力して保存すると、オリジナルの一問一答集が出来上がります。
このアプリを使って、私は模試で間違えた選択肢の正誤が判断できるように特訓しました。
また、私が苦手分野の法令上の制限でお世話になったYouTube動画は「Tokyo Joe宅建スクール」です。
Tokyo Joeさんについて知らない方は、こちらに紹介記事を載せました。よかったらご覧ください。
勉強が辛くなったら、無料模試で苦手分野がわかることで、本番までの伸びしろは大きいと思ってください。
今この記事を書いている6月でしたら、試験まであと4ヶ月半もあります。
ぜひこの記事を読んでいる受験生の読者さんも諦めずに試験勉強を続けていただきたいです。
宅建有料模試との使い分け
最後に「無料模試のよさはわかったけど、有料模試は受ける必要はない?」と思う方のために、使い分けについて解説します。
- 基本は無料模試だけでもOK
- 会場受験を経験しておきたい人は有料模試の選択もあり
- 初見の問題に弱い人は有料模試も活用するとよい
無料模試だけで対策は大丈夫かと心配な方のために、おすすめの市販模試も紹介します。
基本は無料模試だけでもOK
私の個人的な意見では、基本無料模試だけでも良いと考えます。
なぜなら、先ほど紹介した無料模試だけでも最大7回(みやざき塾が4回分のため)受験できるため、試験のシミュレーションとしては充分と考えるからです。
また、学習教材を広げ過ぎると自信をなくしてしまう恐れもあります。
たとえば「7月〜10月の4ヶ月で毎月1回受けよう」など自分のキャパシティに合わせて模試の回数を調整するのが良いでしょう。
模試を受けっぱなしにするのではなく、丁寧に復習し、自分のわかる知識を増やしていくことが試験対策のカギです。
お金をあまりかけたくないという気持ちがあれば、無料模試をぜひ検討してください。
会場受験を経験しておきたい人は有料模試の選択もあり
宅建受験生の中には、試験本番の独特の雰囲気が苦手という方もいるかもしれません。
宅建の本試験の会場は大学となるケースが多く、予備校で本番と同じような雰囲気で模試を受けてみたいという気持ちがあれば、有料模試の選択も良いでしょう。
また、予備校での有料模試の場合は、受験者内の順位や合格可能性も診断してもらえるため、正確に自分の実力を検討できるメリットがあります。
「お金を払って受けた方が、より本気度が上がる」ような方にも有料模試はおすすめできます。
自分の学習タイプや模試に求めるものを考え、有料・無料のどちらを利用するかご検討ください。
初見の問題に弱い人は有料模試も活用するとよい
学習している中で「過去問の問題は解けるようになったが、初見の問題になるとフリーズしてしまう」方は、問題集とともに模試を活用して慣れることが大切です。
無料模試だけでもよいですが、1冊市販の模試を購入して、初見の問題に焦らないようにしておくと本番で落ち着いて解くことができるでしょう。
ただ、何冊も有料模試を買い込んですべてやり遂げるのは負担になるでしょうから、有料模試を利用される場合は、一旦1回(1冊)にとどめてやり切ることをおすすめします。
書店で売っているような有料模試は、1,500円〜2,000円程度で購入できます。
1冊で3〜5回分ほど収録されており、コストパフォーマンスは高いです。
有料模試の一例を挙げます。必要な方は購入をご検討ください。
LEC「2024年版 出る順宅建士 当たる!直前予想模試 (出る順宅建士シリーズ)」
個人成績表や得点分布・設問別正解率で学習進度が確認できる特典がついており、1冊で4回分の受験ができるためおすすめです。
日建学院「これで合格!宅建士直前予想模試 2024年度版」
レベルごとに難易度が分かれており、3回分の受験ができます。重要ポイントの解説や法改正の情報も豊富です。
まとめ
本記事では、おすすめの宅建無料模試と効果的な活用法について紹介しました。
自信がないときに模試を受けることをためらってしまう方もいるかもしれません。
しかし、無料の模試でも一度受けてみることで今の実力がわかり「もう少し勉強しないと」とやる気が出るきっかけにもなります。
月に1〜2回ずつでも定期的に模試を受けることで、宅建試験の出題傾向に慣れ、本番に備えることができるため、受けて大きなマイナスになることはないはずです。
問題集の演習だけでなく、集中して2時間、50問を解ききる経験を通じて、あなたが宅建合格に近づくことを願っています。
宅建の勉強が辛いと思っている方には、私の受験体験を踏まえた記事があります。よかったらご覧ください。
30代後半、関西在住のWebライター。
ココナラでプロフィール作成代行をメインに活動しています。
ブログでは利用してよかったサービス・商品を中心にお役立ち情報を発信中。
コメントを残す